熊本市シルバー人材センターで経理を担当していた榊政勝が、法人の口座から約1800万円を横領した疑いで逮捕されました。報道で特に注目を集めているのは、2024年11月から2025年5月までの間に、23回に分けて自分の口座へ送金したとされる点です。
警察の調べに対し、榊政勝は容疑を認め、金をゲームの課金やアニメグッズの購入に使ったという趣旨の供述をしていると伝えられています。さらに、センター側が不正を把握した後にも数百万円が引き出された疑いが報じられました。何が起きたのか、発覚のきっかけ、1人で経理を担っていた体制、報道写真の掲載状況まで整理します。
榊政勝は何をした疑い?
榊政勝は、公益社団法人・熊本市シルバー人材センターの主任で、経理を担当していた48歳の職員です。2026年6月22日、業務上横領の疑いで逮捕されたと報じられました。
逮捕容疑は、センターの運営資金などを管理する法人名義の口座から、約1800万円を自分の口座へ送金して横領したというものです。センターは高齢者に企業や公共団体などの仕事を紹介し、社会参加を支援する公益社団法人です。地域の高齢者を支える組織の資金が被害対象になったとされる点でも、影響の大きい事件です。

23回の送金はどう行われた?
報道によると、送金が行われたとされる期間は2024年11月から2025年5月までです。約半年の間に23回、法人名義の口座から榊政勝名義の口座へ資金が移されたとされています。単純に回数で割ると1回あたりの平均は約78万円ですが、実際の各送金額が同じだったとは限りません。
榊政勝はセンターで経理業務を1人で担当していたと報じられています。口座からの送金、帳簿との照合、残高の確認などを同じ担当者に集中させると、チェックが働きにくくなるおそれがあります。ただし、承認手続きが具体的にどう運用されていたのか、不正な送金がなぜ長期間見過ごされたのかについては、捜査やセンター側の検証で明らかにすべき点が残っています。
1800万円の使い道はゲーム課金とアニメグッズ?
警察の調べに対して榊政勝は容疑を認め、横領した金を「ゲームの課金やアニメグッズの購入に使った」という趣旨の説明をしていると報じられています。約1800万円という金額の全てがこの用途に使われたのか、ほかの支出が含まれるのかは、現時点の報道だけでは判明していません。
オンラインゲームの課金や収集品の購入は、1回ごとの支出が小さく見えても回数が重なると大きな金額になります。しかし、今回報じられた金は個人の収入ではなく、法人の運営に使われる資金です。趣味の内容そのものより、業務上管理していた資金を私的に動かした疑いが事件の核心です。
発覚のきっかけは「運営資金が足りない」
不正が表面化したのは2025年5月ごろとされています。榊政勝がセンターの会長に対し、運営資金が不足しているため銀行から借り入れたいと申し出たことがきっかけでした。資金不足を不審に思ったセンター側が口座の動きを確認し、法人名義の口座から榊政勝の口座へ繰り返し送金されていたことが判明したと伝えられています。
つまり、外部からの指摘や定期監査によって先に見つかったのではなく、運転資金そのものが足りなくなり、借り入れの話が出た段階で口座の異変が確認された構図です。約半年にわたり23回の送金があったとされることから、日常的な残高確認や複数人での照合がどのように行われていたのかが重要な論点になります。
発覚後も数百万円を引き出した疑い
RKK熊本放送の続報では、センターが不正を把握した後も榊政勝が職場へ出入りし、さらに数百万円を不正に引き出した疑いがあると報じられています。この数百万円は、今回の逮捕容疑となった約1800万円とは別の資金とみられます。
発覚後の出入りや口座へのアクセスがどのような状態だったのか、追加の引き出し額はいくらなのか、誰がいつ利用権限を止めたのかは、被害の全体像を把握するうえで欠かせません。逮捕容疑の約1800万円だけでなく、センターが確認している損失総額と回収状況も今後の焦点です。
1人経理で浮かぶ内部管理の問題
今回の事件では、榊政勝が経理を1人で担当していたことが繰り返し報じられています。一般に、送金する人と承認する人、帳簿をつける人と残高を照合する人を分けることは、不正やミスを早く見つけるための基本的な仕組みです。担当者が少ない組織でも、通帳やネットバンキングの履歴を責任者が定期確認するなど、別の目を入れる方法があります。
一方で、「1人経理だった」という事実だけでセンターの管理責任の範囲まで断定することはできません。必要なのは、送金時の承認ルール、パスワードや印鑑の管理、月次の照合、監査の頻度を具体的に検証することです。センターは会見を開いて事件を説明しており、被害回復と再発防止策をどう示すかが問われます。

榊政勝の顔写真や公開プロフィールは?
榊政勝の年齢は48歳で、熊本市シルバー人材センターの主任として経理を担当していたことが報じられています。一方、主要な報道記事では、榊政勝本人と確定できる顔写真は大きく掲載されていません。報道映像や画像として確認できるのは、センターの建物や会見、事件の説明に使われた資料が中心です。
同姓同名の別人を取り違える危険があるため、出所がはっきりしない画像を本人のものとして扱うことはできません。勤務先での役職以外に、出身地、学歴、家族構成などの詳しいプロフィールも公表されていないため、確認できた報道内容に範囲を限定します。本人と確定できる報道写真が公開された際は、この項目へ追記します。
今後の焦点は被害総額と再発防止策
捜査では、約1800万円の送金記録と使途に加え、発覚後に引き出されたとされる数百万円の流れが焦点になります。ゲーム課金やアニメグッズという供述が、口座や購入履歴などの客観的な記録とどこまで一致するのかも重要です。
センター側には、被害額の確定と資金の回収、利用者や会員への説明、経理権限の見直しが求められます。高齢者の就業機会を支える公益法人だからこそ、資金管理への信頼を取り戻すには、誰が送金し、誰が承認し、誰が照合するのかを明確にした再発防止策が欠かせません。

