トヨタ自動車の子会社で、工場向けの搬送システムなどを手がけるシンテックホズミの営業秘密をめぐり、元社員の寺田悠一と高山幸が逮捕されました。焦点になっているのは、無人搬送車の充電装置に関する原価データです。設計部で扱われていた情報が、元上司と元部下の間でどのように移ったのか、会社から相談を受けた警察が捜査を進めています。
2人は愛知県豊田市に住む元社員で、不正競争防止法違反の営業秘密領得・開示の疑いが持たれています。逮捕時点で警察は認否を明らかにしておらず、刑事責任については今後の捜査と司法手続きで判断されます。
寺田悠一と高山幸の逮捕容疑は何?
発表内容では、2024年9月、高山幸が勤務していたシンテックホズミで、無人搬送車の充電装置に関する原価データを複製し、同業他社へ転職していた元上司の寺田悠一に漏らした疑いが示されています。単なる製品カタログではなく、装置の原価に関わるデータだった点が今回の事件の大きなポイントです。
高山幸は2025年6月まで、寺田悠一は2023年1月までシンテックホズミに勤務していたとされています。寺田悠一は高山幸の元上司で、2人とも装置やシステムをつくる設計部に所属していました。元上司が転職後に同業他社で働いていたという関係性が、捜査上の重要な確認点になっています。
営業秘密の流出事件では、情報が社内でどのように指定・保管され、誰がアクセスできたのかも重要になります。データを複製した時期や端末、送信や保存の履歴が確認されれば、2人の役割分担や情報の流れがより具体的に見えてきます。現段階では、警察が公表した逮捕容疑の範囲を超えて断定できる事情は明らかになっていません。
シンテックホズミはどんな会社?営業秘密の中身
シンテックホズミは愛知県みよし市に本社を置き、トヨタ自動車が株主に名を連ねる製造会社です。AGVと呼ばれる無人搬送車や、工場で使われる設備、DX関連のサービスなどを扱っています。公式サイトでは、AGVについて接触式・非接触式の充電方式に対応し、重量物の搬送や工場の自動化に関わる製品を展開していると説明されています。
今回の対象とされる充電装置の原価データは、完成品の外観からは分からない設計・調達・製造上の情報です。同業他社に渡れば、価格設定や開発計画を考える材料になるため、企業側が営業秘密として管理していたとみられます。会社は2024年12月に情報流出について警察へ相談しており、その後の捜査で今回の逮捕につながりました。
事件現場のシンテックホズミ本社とみよし市の場所
シンテックホズミの本社所在地は、愛知県みよし市根浦町五丁目3番地1です。報道では、情報が複製されたとされる勤務先がみよし市の機械メーカーとされており、事件の舞台になった会社の所在地として確認できます。個人宅ではなく企業の公開所在地のため、周辺の位置関係を確認できる地図を掲載します。
寺田悠一と高山幸の顔画像・プロフィールや写真は?

Xの画像・動画検索では、寺田悠一や高山幸本人の顔画像を確認できる個別投稿は見つかりませんでした。一方、TBS NEWS DIGの報道写真には、寺田悠一が愛知県豊田署に入る場面が掲載されています。顔画像として正面のプロフィール写真が公開された状況とは異なりますが、逮捕時の報道写真として本人が写る場面を確認できます。
高山幸については、今回確認できた主要報道の範囲で、顔画像や勤務先以外の詳しいプロフィールは掲載されていません。年齢は60歳で、シンテックホズミに2025年6月まで勤務していたとされています。寺田悠一は48歳で、同社を2023年1月まで勤務し、その後は同業他社へ転職していたと伝えられています。
今後の捜査で確認される点
今回の逮捕容疑は、2024年9月にデータを複製して漏らしたという内容です。捜査では、複製されたデータの範囲、保存先や受け渡し方法、転職先で実際に利用されたかどうかが確認されるとみられます。会社側が2024年12月に相談してから逮捕まで時間がかかっているため、デジタル機器や社内記録の解析が進められた可能性もありますが、具体的な捜査内容は明らかになっていません。
また、報道では警察が他の機密情報についても調べているとされています。今回の原価データだけにとどまるのか、別の設計資料や取引情報が含まれるのかによって、事件の全体像は変わります。2人の認否や、転職先との関係、会社側の管理体制については、今後の発表で明らかになる点が注目されます。
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