村上迦楼羅と河治柊が、2024年10月に札幌市豊平区の住宅へ実行役を侵入させ、住人の80代男性の手足を粘着テープで縛るなどして現金3万円を奪った疑いで再逮捕されました。2人は前日に札幌市南区の空き家へ侵入し、ブローチなど53点を盗んだ疑いも持たれています。秘匿性の高い通信アプリを通じて伝えられたとされる「バールで黙らせて、騒いだらテープで縛りましょう」という指示の具体性と、首都圏の連続強盗とのつながりが焦点です。
村上迦楼羅らが札幌の強盗・窃盗事件で再逮捕
今回再逮捕されたのは、住所不定で無職と報じられている村上迦楼羅と、埼玉県の河治柊です。警視庁などの合同捜査本部は、2人が闇バイトで募った実行役の男らと共謀し、札幌市内で強盗と窃盗に関わった疑いがあるとしています。2人は一連の首都圏強盗事件で指示役とされ、すでに逮捕・起訴されていました。今回の札幌の事件は、スマートフォンの解析や実行役の供述などから関与が浮上したと説明されています。
逮捕容疑の一つは、2024年10月に札幌市豊平区の住宅へ侵入し、80代男性に暴行を加えて現金3万円を奪った疑いです。報道では、男性の手足を粘着テープで縛る行為があったとされています。高齢者が自宅にいる時間帯を狙い、複数人で住宅内に入り、抵抗を抑えるために身体を拘束した構図です。少額の現金を奪うために住人を縛るという結果からも、被害者に与えた恐怖と危険性は大きかったといえます。
「バールで黙らせて」通信アプリで伝えた指示
警察の説明では、村上迦楼羅らは実行役に対し、秘匿性の高い通信アプリ「シグナル」を使って指示を出していました。「詐欺師の家から金と物を回収する作業なので捕まらない案件となります」と伝え、実行役を勧誘したうえで、現場での対応として「バールで黙らせて騒いだらテープで縛りましょう。ぐるぐる巻きにしていい」と指示したとされています。単に侵入先を指定しただけでなく、住人が抵抗した場合の暴行や拘束まで具体的に想定していた点が、今回の事件の大きな特徴です。
指示の文面には、実行役が犯罪に加わる心理的なハードルを下げる表現と、被害者への暴力を促す表現が同時に含まれています。「捕まらない」と説明して参加を誘いながら、実際には住宅へ侵入して住人を拘束する危険な行為を求めていた形です。通信アプリ上で交わされた内容は、誰が募集し、誰が現場の役割を割り振り、奪った現金や物品をどのように回収する計画だったのかを解明する手がかりになります。
札幌市南区の空き家からブローチなど53点
2人には、豊平区の住宅への侵入の前日、札幌市南区の空き家へ侵入し、ブローチなど53点を盗んだ疑いもあります。被害品は約14万円相当とされ、住宅で現金を奪う事件だけでなく、空き家から装飾品を持ち出す窃盗にも関係したとみられています。強盗の実行役を集める指示と、別の住宅から換金しやすい物品を持ち出す動きが同じ時期に起きていた点は、2人の関与範囲を考えるうえで重要です。
空き家は住人がいないため、住宅内の状況を把握するまでに時間がかかりにくい場所です。誰が現場を下見し、どのように空き家の情報を得たのか、盗まれた53点がその後どこへ移されたのかは、事件の役割分担を考えるうえで重要な点です。被害品の回収や通信記録の解析が進めば、札幌での事件が単発だったのか、ほかの窃盗とつながっていたのかも捜査の焦点になります。
強盗事件と空き家への窃盗事件は、被害に遭った場所も奪われた物も異なります。しかし、いずれも通信アプリを使った指示役と実行役の関係が背景にあるとされ、同じ時期に札幌市内で起きています。強盗の現場では住人を縛るためのテープや暴行を想定した指示が問題になり、空き家ではブローチなどまとまった数の物品が持ち出されました。現場に入った人物、物品を運んだ人物、売却や回収を担った人物が同じだったのかを整理することで、事件全体の規模が見えてきます。
また、村上迦楼羅と河治柊が実行役へ伝えた言葉には、被害者を「詐欺師」と呼んで犯行を正当化するような説明が含まれていました。実際に被害者がどのような人物だったのかとは別に、指示役が実行役へどのような情報を与えていたのかは、犯行に至る経緯を考えるうえで見逃せません。誤った説明や一方的な情報で実行役を動かしたのであれば、募集時点から現場での暴行まで、指示が段階的に組み立てられていたことになります。
再逮捕で浮かぶ通信記録と盗品の行方
今回の再逮捕で、捜査の中心は首都圏の事件だけでなく、北海道で起きた被害にも広がりました。逮捕・起訴されていた2人について、別の地域の住宅へ実行役を向かわせた疑いが加わったことで、同じ通信アプリのアカウントが複数事件で使われていたのか、指示の送信時間と実行役の移動が一致するのかが確認対象になります。端末の解析では、メッセージの内容だけでなく、連絡先、位置情報、画像、送金履歴なども事件との関係を調べる材料になります。
盗まれたブローチなど53点についても、すべてが発見されているのか、誰が保管していたのか、換金された物があるのかが重要です。現金3万円の強盗と約14万円相当の窃盗を同じグループが指示していた場合、事件ごとに目的や回収方法が違っていたのか、指示役が実行役へ報酬を示していたのかも争点になります。被害者宅へ侵入する犯罪では、盗まれた金額だけでなく、居住者の安全を脅かした行為そのものが重く問われます。
村上迦楼羅と河治柊のプロフィール
現時点で報道から確認できる2人の情報は、年齢や居住地、職業などに限られています。今回の札幌事件では、村上迦楼羅と河治柊はいずれも警察の調べに対して黙秘していると報じられています。
| 項目 | 確認できる内容 |
|---|---|
| 氏名 | 村上迦楼羅(むらかみ・かるら) |
| 年齢 | 28歳と報じられている |
| 住所・職業 | 住所不定・無職と報じられている |
| 氏名 | 河治柊(かわじ・しゅう) |
| 年齢 | 27歳と報じられている |
| 居住地 | 埼玉県と報じられている |
| 今回の容疑 | 札幌市豊平区の強盗、札幌市南区の窃盗 |
| 認否 | いずれも黙秘していると報じられている |
村上迦楼羅の顔画像・プロフィールや写真は?
村上迦楼羅については、2025年12月の首都圏連続強盗事件の逮捕時に撮影された報道写真が確認できます。日刊スポーツの写真記事には、共同通信の配信写真として村上迦楼羅の名前が付された画像が掲載されています。今回の札幌事件で撮影された新たな写真ではありませんが、本人の顔画像を確認する手がかりになる報道写真です。

河治柊については、今回の再逮捕を伝える報道で氏名、年齢、埼玉県に関係する情報が出ていますが、本人の顔画像や詳しいプロフィールを大きく掲載した記事は限られています。村上迦楼羅と河治柊が、どのような経緯で指示役と実行役の関係を作ったのか、2人がそれぞれどの指示を担ったのかも捜査の焦点です。
首都圏18件の強盗事件とのつながり
村上迦楼羅と河治柊は、札幌の事件だけでなく、2024年に首都圏で相次いだ一連の強盗事件にも関与したとして、すでに逮捕・起訴されています。首都圏では同じ時期に、通信アプリを使って面識のない実行役を集め、現金や高価品を奪わせる事件が相次ぎました。指示役が現場に姿を見せず、実行役へ短い指示を送る形は、事件ごとのつながりを捉えにくくする一方、スマートフォンに残るアカウントやメッセージが関係者を結びつける材料になります。
今回の札幌事件では、実行役の供述やスマートフォンの解析から村上迦楼羅らの関与が明らかになったとされています。札幌市内で別々に起きた強盗と窃盗を、首都圏の事件と同じ人物が指示していたとすれば、募集、指示、現場への移動、盗品や現金の回収までを誰が管理していたのかが重要になります。捜査本部は、札幌の被害宅が狙われた経緯や、ほかにも関係する事件がないかを調べています。
今後の焦点は指示役と実行役の役割
村上迦楼羅と河治柊は、今回の容疑について黙秘しているとされています。黙秘している段階では、2人が札幌の現場についてどのような認識を持っていたのか、強盗と窃盗のそれぞれでどこまで具体的な指示をしたのかは明らかになっていません。警察は通信アプリの履歴、端末の位置情報、実行役との接触状況、盗まれた物品の流れを突き合わせ、2人の役割を裏付ける捜査を進めるとみられます。
80代男性宅での現金3万円の強盗と、南区の空き家からの53点の窃盗は、被害の形が異なります。前者では住人への暴行と拘束が問題になり、後者では空き家を選んだ経緯と盗品の処分が問題になります。村上迦楼羅と河治柊が事件ごとに異なる実行役を動かしていたのか、同じグループ内で役割を分担していたのかが、今後の捜査で明らかになるか注目されます。
指示役の立場にいた人物が遠隔で現場を動かしたとされる事件では、実行役だけでなく、募集や連絡を担った人物の責任も問われます。村上迦楼羅と河治柊をめぐる今回の捜査は、札幌市内の被害を個別に調べるだけでなく、全国へ広がった闇バイト型犯罪の連絡経路をたどる捜査でもあります。
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